運動会でオススメのエイサーの定番曲
小中学校の運動会で団体競技の一つとしておこなわれることもあるエイサー。
もともとは沖縄の伝統芸能で、大小さまざまな太鼓を叩いたり踊ったりする姿は圧巻の迫力がありますよね。
そこで使われる音楽は古くから伝わる民謡はもちろん、最近ではポップスが用いられることもあります。
この記事では、そうしたエイサーの定番曲を一挙に紹介していきますね!
運動会を彩るエイサーの曲選びにこの記事を役立てていただけるとうれしいです。
もくじ
運動会でオススメのエイサーの定番曲
ミルクムナリ日出克
沖縄の音楽家の日出克さんが1993年にリリースした『ミルクムナリ』は、沖縄県民の遺伝子や魂に流れているエイサーの伝統的なナンバーです。
タイトルの『ミルクムナリ』とは造語で、仏教の菩薩からくる弥勒=ミルクと、インドネシア語からくる踊りを意味するナムリとを組み合わせたもの。
ゆったりとした雄大なリズムとメロディーが特徴です。
歌詞は沖縄県八重山列島の竹富島の方言で歌われていますが、この方言は沖縄本島の人でもその歌詞を理解するのは難しいと言われています。
歌詞の内容は、農作物の豊作を自然の神様である弥勒菩薩に感謝をささげるものとなっています。
(にっき)
テンヨー節
エイサーなどの舞踊やお祝い、祭りごとなどで使用されている沖縄の伝統的な音楽はたくさんあります。
この『テンヨー節』も昔から老若男女に歌われ奏でられ愛されてきた伝承曲です。
歌詞の内容は地域によって若干の違いがありますが、それもまたそれぞれの土地の特性が出ているということ。
沖縄民謡にはいろんな節回しやテンポ、内容もさまざまなものがあります。
『テンヨー節』も、夏の7月8月のお盆時期、先祖の来訪を待ちわび、家族の無病息災や繁栄を祈るエイサーの定番曲。
軽やかな三線の音に合わせ、古くから盆踊りで舞われています。
(にっき)
唐船ドーイ
三線がリズミカルな沖縄特有のメロディーをつむぐ『唐船ドーイ』。
こちらの楽曲は沖縄に古くから伝わる民謡で、この曲が流れると自然と体が踊りだすと言われるほどのポピュラーな琉球民謡音楽です。
速弾きで弾かれる三線が気持ちよく、エイサーのトリに歌われるお祝いの歌。
かつて交易のあった唐の国からやってきた貿易船である唐船の来訪を喜び祝う内容で、当時の地元民の高揚した様子が描かれています。
今もなお宴会やおめでたい席で演奏される伝統的なナンバーです。
(にっき)
安里ユンタ
古くから伝わる沖縄の民謡『安里屋ユンタ』。
読み方は「あさとやユンタ」といい、沖縄県八重山諸島の竹富島に伝わる伝統民謡です。
ユンタとは田植えなどで歌う労働歌の一種で、労働しながら男女が力強く掛け声をかけるように歌うのが特徴。
琉球王国時代の絶世の美女、安里屋クマヤと、彼女に一目惚れした役人とのやり取りが歌われています。
1934年にリリースされて以降沖縄の代表的な曲として人気を博し、現代でも多くのアーティストにカバーされています。
(にっき)
いちゅび小節
女性が男性のことを思い、イチゴを取りに行く名目でそのもとに通う姿を描いた、かわいらしさを感じる歌詞が印象的な沖縄民謡です。
イチゴの意味を持った「いちゅび」の言葉が印象的に使われており、イチゴの登場がかわいらしさを強調していますね。
軽やかなリズムも注目のポイントで、エイサーに使用するのにもピッタリですね。
合いの手をしっかりと入れることで、歌詞に込められた思いの強さがより強調されるのではないでしょうか。
(河童巻き)
ダイナミック琉球イクマあきら
福岡出身のイクマあきらさんは、ファンクバンドE-ZEE BANDのボーカルとして1990年にCDデビューしましたが、バンド解散後2008年に沖縄限定で『ダイナミック琉球』をリリースしました。
シングルリリースされたこの楽曲は沖縄でヒットし、エイサーに多く使用されるなど広く人気を博しました。
2017年に夏の甲子園大会で仙台育英高校が応援歌でこのナンバーを使用したことにより再び注目を浴び、現在も高校野球の応援歌の定番として親しまれています。
大地や海などの自然に感謝を表す楽曲は、今なおさまざまなアーティストによってカバーされています。
(にっき)
仲順流り
沖縄の伝統的な民俗芸能舞踊、エイサーの定番曲は多くありますが、この『仲順流り』も代表的なものの一つです。
『仲順流り』の沖縄の方言での読み方はちゅんじゅんながり。
歌詞に「七夕」とありますが、夏に歌われるこの曲は、沖縄の盆踊りによく使用されています。
その土地の神様への祈りと先祖への供養を踊りで奉納し、無病息災と繁栄を祝うのです。
お祝いの曲『仲順流り』は、今では運動会などでも日本全国で舞い、親しまれています。
(にっき)